情報処理技術者試験の解説(前編)
こんにちは、クヌギです。
今回は「情報処理技術者試験」についての解説です。この試験を知らない人はもちろん、知っている方も改めて試験内容を確認してみて下さい。
試験の概要
まずは試験全体の概要から解説していきます。この試験はIPA 独立行政法人 情報処理推進機構(以下IPA)が主催して行われる試験です。詳しく知りたい方は以下のリンクをクリックしてください。
引用元(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
IPAが行なっているいくつかの活動の中の1つである情報処理技術者試験ですが、これは「「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験」になります。国家試験ということは各試験に合格することで、日本全国で通用するものになります。試験の目的として、「情報技術を利用する企業、官庁などが情報処理技術者の採用を行う際に役立つよう客観的な評価の尺度を提供し、これを通じて情報処理技術者の社会的地位の確立を図ること。」というものがあります。この文章の通り企業の採用にも関わる試験になります。
試験自体の概要が分かったところで各試験区分について簡単に説明します。
この画像は情報処理技術者試験の試験区分一覧になります。
以上の試験区分が存在します。
ITパスポート試験(IP)
試験概要
「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」
この試験は試験区分の中でも最も敷居の低い試験です。これはIT従事者以外の方もたくさん受験されている試験になります。ほかの試験との違いは問題が紙で出てくるわけではなくパソコンを使って解くところです。
試験形式
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
形式 | 四肢択一式 |
合格基準 | 600/1000 |
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
試験概要
「情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験」
この試験はSCよりも基本的なセキュリティ知識を問われる試験です。
試験形式
午前 | 午後 | |
試験時間 | 90分 | 90分 |
出題数 | 50問 | 3問 |
形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式 |
合格基準 | 60/100 | 60/100 |
基本情報技術者試験(FE)
試験概要
「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者を認定する試験」
この試験はITにかかわる人材の登竜門的な試験です。この試験に合格しているかどうかでITに関する基礎的な知識があるかを証明できます。
試験形式
午前 | 午後 | |
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題数 | 80問 | 7/13問 |
形式 | 多肢選択式 | 多肢選択式 |
合格基準 | 60/100 | 60/100 |